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【M&A相談事例】クリニックで電子カルテと患者情報の移行範囲を検討したケース

クリニックのM&A・事業承継を説明する図版
掲載画像はM&A・事業承継の説明用図版です。実際の相談者・企業を示すものではありません。

本記事は、当社に実際に寄せられたM&A・事業承継のご相談をもとに、相談者や企業を特定できないよう、内容の一部を加工・再構成して掲載しています。相談時の課題や検討内容をご紹介するものであり、個別案件の成約や同様の結果を保証するものではありません。法人形態、診療体制、契約関係によって必要な対応が異なるため、個別の資料に基づく確認が必要です。

クリニックの承継では、財務条件だけでなく、患者様への説明、スタッフの継続、行政手続き、医療機器や賃貸借の扱いが重要になります。今回のご相談では、システム更新予定を背景に、医療法人グループへの承継を検討する際の条件と確認事項を整理しました。

目次

ご相談の概要

  • 対象領域: クリニック
  • 譲渡検討の背景: システム更新予定
  • 検討した候補先の業態: 医療法人グループ
  • 主な論点: 電子カルテ、患者情報、閲覧権限、データ移行
  • 進行上の確認事項: 院名非開示の匿名相談と、NDA後の追加資料開示の範囲・順序

システム更新と情報の引継ぎを分けて設計する

システム更新を予定するクリニックを医療法人グループへ引き継ぐことを検討する際は、電子カルテを継続利用するか、新しいシステムへ移すかを先に比較します。患者情報の範囲、必要な診療記録、保存形式、契約の利用者を一覧にして、移行作業と情報管理の確認を別々の担当へ割り当てます。

候補先へ見せる資料は、匿名概要の集計、契約や機能の情報、個別の診療記録を区別します。NDAを結ぶことだけで個人情報を無制限に渡せるとは扱わず、目的、必要な範囲、利用できる人、管理方法を段階ごとに確認する方針です。

閲覧権限とデータ移行の成否を記録で確認する

閲覧権限は現在のアカウントと担当業務を照合し、引継ぎで使用をやめる人、継続する人、新たに使う人を分けます。共有のIDや院長だけが管理する設定があれば、契約と運用の確認事項として残し、権限の変更担当を決めます。

データ移行はシステム提供者へ形式、対象、日程、確認方法と障害時の対応を尋ねます。試行結果は単に完了とせず、必要な記録を表示できるか、欠落や重複がないかを確認する担当へ渡します。患者からの問い合わせ、記録の訂正や開示への対応窓口も引継ぎ項目に含めます。

電子カルテ移行で照合する資料

情報の範囲と作業担当の確認表
確認する論点 準備する資料 候補先と確かめる条件
電子カルテ 契約・機能と利用者・現行の運用手順 継続利用と新システムの選択条件
患者情報 記録の種類・管理者・利用目的の一覧 開示の必要性と範囲、管理方法
閲覧権限 アカウントと担当業務の対応表 停止・継続・追加する権限と作業担当
データ移行 提供者の移行計画・試行と照合の結果 欠落時の対応と診療開始前の確認

診療開始後の問い合わせ先まで決める

承継後の初期段階には、予約、請求、診療記録の閲覧に不具合がないかを担当者が確認する計画を立てます。院長とスタッフの引継ぎ、患者告知、機器・リース、賃貸借、行政手続きの予定をシステムの予定と合わせます。作業を実施するだけで情報管理が適切になるとはせず、未完了の確認と対応窓口を明記します。

相談費用と次に整理すること

譲渡企業側にとっては、手取り額も重要です。仲介会社によっては譲渡企業側に最低成功報酬が設定されることがありますが、当センターでは譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬をいただきません。費用面の不安を抑えながら、候補先との条件比較に集中できる点は、初期検討の大きな安心材料になります。

譲渡企業様の着手金・中間金・成功報酬は0円です。匿名相談から検討を始める際の対象範囲と、税金・登記・外部専門家などの費用の扱いは、料金と費用比較の案内で確認してください。

現在の契約とアカウント一覧を集め、移行対象と開示対象を別の欄で整理します。 電子カルテと患者情報の引継ぎで注意すべき個人情報管理/医療機器・電子カルテ・リース契約をM&A前に整理する方法/匿名概要書とNDAでクリニック情報をどこまで開示するかも参考にしてください。

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