美容クリニックのM&Aでは、広告・症例写真・口コミなどの集客情報と、医師採用、レーザー機器の利用条件を分けて確認します。広告に表れている診療を、承継後の人員と機器で提供できるかまで資料を対応させることが重要です。
広告規制の確認に使う媒体と表現を集める
広告を掲載しているサイト、SNS、広告媒体、制作・運用の担当者を一覧にします。症例写真は掲載場所、説明、利用の経緯を確認し、口コミについても医院が作成・転載している部分と、第三者の投稿を区別してください。
広告規制への対応は、媒体や表現を見ずに適法と判断するものではありません。厚生労働省の医療広告に関するガイドライン・Q&Aを参照し、個別の表示は所管自治体の窓口や専門家へ確認します。過去に掲載できたという説明だけで、承継後の使用を決めないようにします。
医師採用を施術内容と勤務計画へ対応させる
現行の診療・施術内容ごとに、担当医、勤務日、院長が担う業務を整理します。医師採用では、継続勤務が確認できた人と、これから確保する予定の人を分け、候補先の計画と比較します。
院長が退任すると提供体制が変わるメニューは、売上実績と別に説明します。継続が未確認の施術を、広告や収入計画へ先に織り込まないことが確認の要点です。
レーザー機器と自由診療の運用を照合する
レーザー機器は、機種、所有・リースの別、保守や消耗品、更新予定を確認します。契約書と設備一覧を対応させ、候補先が継続利用する機器と変更を検討する機器を分けます。
自由診療の売上内訳、予約、問い合わせ、途中の治療への対応も確認します。機器や医師が変わる場合には、患者への説明と担当者を検討し、集客情報だけから継続収入を断定しないようにします。
相談前にそろえる資料
| 論点 | 用意する資料 | 確認すること |
|---|---|---|
| 広告規制・症例写真・口コミ | 媒体一覧、掲載表現、運用・写真利用の記録 | 表示の確認先、変更する担当 |
| 医師採用 | 施術別担当、勤務表、継続意向 | 現行体制と採用予定の違い |
| レーザー機器 | 設備一覧、リース・保守契約 | 継続利用と更新の前提 |
匿名段階の概要とNDA後に検討する詳細資料を分けます。次の共通の経営・契約資料は、手元にあるものと不足するものを一覧にしてください。
- 直近3期の決算書、試算表、月次売上の推移
- レセプト件数、診療単価、再診率、紹介元の概要
- 医師、看護師、衛生士、薬剤師、受付などの人員体制
- 医療機器、電子カルテ、予約システム、リース契約
- 賃貸借契約、不動産保有、駐車場、看板、内装の条件
- 施設基準、保健所・厚生局への届出、行政手続きの状況
- 院長先生の残留可能期間、スタッフ説明、患者様告知の希望
関連する実務と相談費用
必要な論点から確認できます。美容クリニックのM&A/医療機器・電子カルテ・リース契約をM&A前に整理する方法/【M&A相談事例】美容クリニックで広告運用と医師採用を分けて承継を検討したケース
クリニックM&A総合センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬をいただきません。費用負担を理由に相談をためらう前に、匿名段階で状況を整理し、譲渡する場合としない場合の選択肢を比較できます。
費用の対象範囲と支援条件は、当センターの料金案内をご確認ください。
