皮膚科に美容皮膚科を併設している場合は、保険診療と自由診療の収入、人員、機器、薬剤管理、予約を分けて説明します。一つの売上合計だけでは、承継後にどの診療をどの体制で続けるかがわかりません。
保険診療と美容皮膚科を同じ期間で集計する
保険診療と美容皮膚科それぞれの収入、患者数や予約の集計を同じ期間でそろえます。区分の定義を明示し、月次の変化や臨時の収入・支出を説明できるようにしてください。
担当医の診療範囲や院長への依存も区分ごとに確認します。継続が未確認のメニューや人員を前提に、合計売上がそのまま続くと説明することは避けます。
レーザーと薬剤管理を診療の提供条件に対応させる
レーザー機器は、所有・リース、保守、消耗品、更新予定を一覧にします。美容の診療内容と必要な機器を対応させ、承継後に継続利用するか、変更を検討するかを分けます。
薬剤管理では、保管、在庫、発注、担当者の現在の運用を確認します。機器や薬剤を譲渡対象へ含めるかどうかと、契約・運用上の確認は別の欄に残してください。
予約と患者への案内を診療区分ごとに考える
予約は、保険診療と美容皮膚科で使う時間帯、受付方法、必要なスタッフを分けて整理します。診療時間やメニューを変える予定があれば、患者への説明、途中の診療への対応、問い合わせ窓口を候補先と検討します。
広告や案内の表示も、承継後の診療体制と合っているかを確認する対象です。価格を比較する前提として、誰がどの診療を担当できるかを、確認済みと未確認に分けて提示します。
相談前にそろえる資料
| 論点 | 用意する資料 | 確認すること |
|---|---|---|
| 保険診療・美容皮膚科 | 同期間の収入・患者集計、担当範囲 | 集計定義と人員の前提 |
| レーザー・薬剤管理 | 設備契約、在庫・発注と保管の手順 | 継続利用と確認先 |
| 予約 | 区分別の予約枠、受付や案内 | 変更内容と説明担当 |
匿名段階の概要とNDA後に検討する詳細資料を分けます。次の共通の経営・契約資料は、手元にあるものと不足するものを一覧にしてください。
- 直近3期の決算書、試算表、月次売上の推移
- レセプト件数、診療単価、再診率、紹介元の概要
- 医師、看護師、衛生士、薬剤師、受付などの人員体制
- 医療機器、電子カルテ、予約システム、リース契約
- 賃貸借契約、不動産保有、駐車場、看板、内装の条件
- 施設基準、保健所・厚生局への届出、行政手続きの状況
- 院長先生の残留可能期間、スタッフ説明、患者様告知の希望
関連する実務と相談費用
必要な論点から確認できます。皮膚科クリニックのM&A/美容クリニックM&Aで注意したい広告規制・医師採用・機器リース/クリニックM&Aの価値評価|買い手に示す資料と数字の読み方
クリニックM&A総合センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬をいただきません。費用負担を理由に相談をためらう前に、匿名段階で状況を整理し、譲渡する場合としない場合の選択肢を比較できます。
費用の対象範囲と支援条件は、当センターの料金案内をご確認ください。
