小児科の承継で先に整理したいのは、保護者への案内、予防接種と一般診療の運用、感染対策、学校医としての役割、診療時間です。院名を続けるかだけでなく、いつ誰がどのような診療を行うかを候補先と確認します。
診療時間と保護者への案内を具体的に引き継ぐ
曜日別の診療時間、予約方法、電話対応、休診時の案内を並べます。保護者対応では、予約変更や問い合わせを誰が受け、どこへ確認するかを記録します。院長や受付だけが把握している運用があれば、担当者が交代しても確認できる形にします。
承継後の診療時間や医師体制が未定の場合は、その点を未確認事項として残します。継続が確定していない診療枠を先に保護者へ約束せず、説明内容と時期を候補先と調整します。
予防接種と感染対策の運用を資料で照合する
予防接種の予約、準備、接種記録、問い合わせ対応を作業ごとに整理します。関連する自治体等との連絡記録や現在の運用資料も、更新時点と保管場所を確認します。感染対策は、受付から診療までの動線、時間帯の分け方、周知の方法を説明できるようにします。
院内で実施していることと、承継後に予定することを分けて記録してください。設備やスタッフの配置を変える場合は、現在の対応を続けられるかを候補先と確認します。
学校医と地域連携の役割を院長個人の関係から分ける
学校医の役割、活動日程、関係先の窓口、依頼や契約の資料を確認します。地域連携も、紹介・連絡の運用と院長個人に集中する関係を分けます。承継後の担当者や必要な確認が未定なら、継続済みとは扱わず、関係先への確認計画に載せます。
院長の引継ぎ期間は、学校や紹介元への説明、診療の引継ぎなどの作業に対応させます。スタッフ雇用、患者への告知、院名の希望と合わせて話し合うと、単に残留月数だけを決めるより役割が明確になります。
面談前に整理する資料と確認事項
| 論点 | 用意する資料 | 確認すること |
|---|---|---|
| 予防接種・感染対策 | 予約手順、運用資料、院内動線の説明 | 続ける対応と変更案、資料の更新時点 |
| 保護者対応・診療時間 | 曜日別時間、予約案内、問い合わせの手順 | 説明担当、変更を伝える時期 |
| 学校医・地域連携 | 依頼・契約資料、活動日程、連絡窓口 | 院長が担う作業と後任の確認事項 |
相談の初期には、広域の所在地や集計情報で説明し、匿名段階の概要とNDA後の詳細資料を分けます。次の経営・契約資料も、手元にあるものと不足するものを一覧にしてください。
- 直近3期の決算書、試算表、月次売上の推移
- レセプト件数、診療単価、再診率、紹介元の概要
- 医師、看護師、衛生士、薬剤師、受付などの人員体制
- 医療機器、電子カルテ、予約システム、リース契約
- 賃貸借契約、不動産保有、駐車場、看板、内装の条件
- 施設基準、保健所・厚生局への届出、行政手続きの状況
- 院長先生の残留可能期間、スタッフ説明、患者様告知の希望
関連する実務と相談費用
必要な項目から確認してください。小児科クリニックのM&A/患者様への告知はいつ行うべきか クリニック承継の説明設計/院長先生の引継ぎ期間はどのくらい必要か
クリニックM&A総合センターでは、譲渡企業様から着手金・中間金・成功報酬をいただきません。費用負担を理由に相談をためらう前に、匿名段階で状況を整理し、譲渡する場合としない場合の選択肢を比較できます。
相談費用の対象範囲と支援条件は、当センターの料金案内で確認できます。
